職場で「見られてる気がする」と感じるあなたへ
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目次
1. はじめに
2. なぜ人の視線が気になるのか
2-1 評価される場にいることのストレス
2-2 自信のなさが他人軸を強くする
3. 意識を自分に戻すための方法
3-1 手の動きに集中してみる
3-2 小さな確認を意識的に行う
3-3 比べそうになったら目的に立ち返る
4. おわりに
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1. はじめに
「誰かに見られているような気がして、緊張する」
「ミスしたらどうしようと頭の中がいっぱいになる」
「自分だけ浮いていないか不安になる」
臨床工学技士の仕事は、他職種との連携が多く、誰かの視線を感じる場面が日常的にあります。
特に中途入職や経験の浅い職場では、少しの動作にも視線を意識してしまうことがあります。
ただ、過剰に他人の目を気にしていると、パフォーマンスにも影響し、自信を失いやすくなります。
今回は、そういった時に意識を自分の内側に戻すための実践的な方法を紹介します。
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2. なぜ人の視線が気になるのか
2-1 評価される場にいることのストレス
病院やクリニックという職場環境では、常に誰かが業務を見ており、判断や動きが他人に影響を与える場面が多くあります。
私自身もそうですが、その緊張感は、「うまくやらなければならない」というプレッシャーとなって、自分を苦しめることがあります。
2-2 自信のなさが他人軸を強くする
自信がないと、自分の行動の良し悪しを他人の表情や反応に委ねてしまう傾向があります。
そしてその結果、常に周囲の様子を伺うことになり、心が休まる瞬間がなくなってしまいます。
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3. 意識を自分に戻すための方法
3-1 手の動きに集中してみる
不安や緊張を感じたときは、今の自分の指先や手元の作業に意識を集中させてみてください。
操作している装置、準備している物品、経過表やカルテに記入しているペンや指の動き。
身体感覚に意識を向けることで、頭の中の思考がいったん静かになります。
これは不安に飲み込まれそうなときに、心を「今ここ」に戻す簡単な方法です。
3-2 小さな確認を意識的に行う
「このやり方で合っているかな」と感じたときは、心の中で悩まず、こまめに確認を取るようにしましょう。
物品の場所、手順の順番、処置の確認など、小さな安心材料を積み重ねることで、過剰な不安から少し距離が取れるようになります。
確認を習慣にすることで、周囲の人からも丁寧な人という印象を持たれやすくなります。
3-3 比べそうになったら目的に立ち返る
「あの人の方が穿刺、回収の動きが早い」
「自分は不器用かもしれない」
そんなふうに他人と比較しそうになったら、「自分はいま、何のためにこの仕事をしているのか」に意識を戻してみてください。
自分の目的に立ち返ることで、比較や評価に囚われる思考から抜け出しやすくなります。
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4. おわりに
人の目が気になるのは、真面目に仕事に向き合っている証です。
ただ、必要以上に他人の視線や評価に縛られていると、心が疲れてしまいます。
意識を自分に戻し、小さな安心を積み重ねることで、少しずつ気持ちは落ち着いていきます。
焦らなくて大丈夫です。
できることを、ひとつずつ丁寧にやるだけで、ちゃんと信頼は積み上がっていきます。
臨床工学技士のあなたに送る、人の目が気になって動けないときの意識の戻し方

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