臨床工学技士として中途入職するあなたへ

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“即戦力”より大切な3つのこと



【目次】
1. はじめに:未経験の分野へ飛び込む不安
2. 中途採用で求められる「即戦力」の誤解
3. 本当に大切なのはこの3つ
 3-1 基本的な報連相ができる
 3-2 素直に「聞ける」「学べる」姿勢
 3-3 前職のやり方を押しつけない
4. 入職後すぐに信頼される人の共通点
5. まとめ:技術より大事な“人としてのあり方”



1. はじめに:未経験の分野へ飛び込む不安

中途採用で別の病院やクリニックに入職するとき、
「自分は即戦力になれるだろうか」
「経験が通用するだろうか」
と不安になるのは当然のことです。

とくに、透析しかやってこなかった人が急性期に入る、または私の様に大学病院からクリニックへ移るなど、
環境が大きく変わるケースではその不安も大きくなります。

でも、実際にいくつかの職場を経験して感じたのは、
“完璧な知識や技術”よりも、“一緒に働きたいと思える人柄”が重視されるということです。



2. 中途採用で求められる「即戦力」の誤解

「中途は即戦力」とよく言われますが、
それは「全部1人で回せる人」ではなく、
「現場のやり方を早く理解し、自分の経験とすり合わせて動ける人」のことです。

つまり、最初から全部できる必要はありません。
ただし、「違いに気づき、対応する力」は求められます。



3. 本当に大切なのはこの3つ



3-1 基本的な報連相ができる

中途で入る人に最も期待されるのは「報連相の正確さ」です。
不明点を黙って進めたり、自己判断で手順を変えたりすると、大きなトラブルにつながる可能性もあります。

「すみません、ここは確認してもいいですか?」
「この操作は前職と違うので確認したいです」

こうした一言があるだけで、印象は大きく変わります。



3-2 素直に「聞ける」「学べる」姿勢

中途であるがゆえに、プライドや自信が邪魔をして「聞けない」人もいます。
でも、現場のスタッフから信頼されるのは、
「わからないことを素直に聞ける人」です。

「今さらこんなこと聞いたら恥ずかしいかも」ではなく、
「今、聞いておいた方が安全」
この視点を持つことがとても大切です。



3-3 前職のやり方を押しつけない

前職での経験は貴重ですが、それをそのまま「正解」として持ち込むと、現場との摩擦が生まれます。

「うちではこうだった」はアドバイスとしては有効ですが、
「だからこっちが正しい」という押し方にならないよう注意が必要です。

まずはその施設のルールややり方を尊重し、そのうえで改善点があるなら提案する、という順番が重要です。



4. 入職後すぐに信頼される人の共通点

私がこれまでに一緒に働いた中途入職者で、現場にすぐ馴染んでいた人の共通点は以下の通りです。
• 返事が明るく、聞きやすい雰囲気
• 「すみません、教えてください」が自然に言える
• ちょっとした気遣いや挨拶を欠かさない
• 自分のペースより「チームの流れ」を見て動く

技術や知識ではなく、
“一緒に働きやすいかどうか”が、やはり信頼の第一歩になると感じています。



5. まとめ:技術より大事な“人としてのあり方”

中途入職は、スタート地点が違うだけ。
完璧である必要はありません。
大事なのは、「この人と一緒に働けてよかった」と思ってもらえるような姿勢です。

技士としての専門性は、あとからいくらでも磨けます。
でも、人柄や素直さは、その人自身のスタンスに表れます。

中途だからこそ、
“新しい現場で信頼を得る力”を意識してみてください。

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