ミスしたとき、怒られたとき、落ち込まないための習慣
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【目次】
1. はじめに
2. 自分を責めすぎる人に多い3つの思考パターン
2-1 すぐ「自分が悪い」と結論づける
2-2 相手の感情を過剰に引き受ける
2-3 一つのミスで「全部ダメ」と考えてしまう
3. 落ち込んだ心を立て直す切り替え習慣
3-1 起こった事実だけを整理する
3-2 自分に「それでも○○はできた」と声をかける
3-3 過去の乗り越えた経験を思い出す
4. まとめ:責めるより、整える
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1. はじめに
臨床工学技士として働いていると、毎日のように判断や対応が求められます。
そんな中で、ちょっとした確認ミスや、言葉の行き違いで怒られたり注意されたりすることもあると思います。
問題は、そこから必要以上に自分を責めてしまうこと。
「自分のせいだ」「またやってしまった」と心の中で何度も繰り返してしまう。
気づけば、仕事そのものが怖くなってしまう人もいます。
この記事では、自分を責めがちな方に向けて、思考のクセを見直し、気持ちを立て直すための方法を紹介します。
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2. 自分を責めすぎる人に多い3つの思考パターン
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2-1 すぐ「自分が悪い」と結論づける
トラブルが起きたとき、「自分のせいだ」と反射的に考えてしまうことはありませんか。
責任感が強い人ほど、自分に原因を求めやすくなります。
でも、現場では複数の要因が絡み合って問題が発生することがほとんどです。
すべてを一人で背負う必要はありません。
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2-2 相手の感情を過剰に引き受ける
怒られたとき、注意されたとき、その感情をまるごと自分の中に取り込んでしまう人がいます。
けれど、相手にも事情がありますし、感情的な伝え方をする人もいます。
感情を受け止めるのではなく、「言っている内容だけ」を受け取る意識を持つと楽になります。
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2-3 一つのミスで「全部ダメ」と考えてしまう
1つ失敗すると、「自分はもう信用されない」「技士に向いていない」と極端な考えに陥りがちです。
でも、それは思考のゆがみです。
1つの出来事は、あくまで1つの出来事。
それまで積み上げてきた信頼や実績がすべて消えることはありません。
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3. 落ち込んだ心を立て直す切り替え習慣
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3-1 起こった事実だけを整理する
「怒られた」「嫌われた」といった感情ではなく、何が起きたのかを客観的に書き出します。
例:
・操作ミスで機器の設定を1つ戻し忘れた
・報告が5分遅れた
・返事がそっけなく返ってきた
事実を冷静に見つめ直すことで、不要な思い込みを減らすことができます。
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3-2 自分に「それでも○○はできた」と声をかける
ミスや注意されたことに意識が集中すると、うまくできたことが見えなくなります。
だからこそ、自分に「でも今日はこれができた」と伝えてあげてください。
例:
・報告は遅れたけど、内容は正確だった
・他の患者さん対応ではスムーズに動けた
一つの失敗ですべてを否定する必要はありません。
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3-3 過去の乗り越えた経験を思い出す
「前も落ち込んだけど、ちゃんと持ち直せた」
「数ヶ月前も指摘されたけど、改善できた」
自分の中にある回復の記録を思い出すことは、次の一歩を踏み出す力になります。
人は「過去の自分」に救われることがあるのです。
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4. まとめ:責めるより、整える
自分を責める癖は、責任感やまじめさの裏返しです。
けれど、心を削ってしまっては続けられません。
大切なのは、ミスや注意にどう向き合い、どう立て直すか。
責めるより、整える。
その意識が、心を守る力になります。
臨床工学技士必見、自分を責めすぎない思考の切り替え方

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